少年と家族の旅物語『GIVEN: 僕が見た世界』が良かった👍

少年と家族の旅物語『GIVEN: 僕が見た世界』が良かった👍

念ながらこのプロモーションビデオでは、この映画の魅力を全然伝えられていないと思う。

単なる家族の旅映画ではなくて、異国の人の生活や旅の中で子供が生まれて急成長していく姿などしっかりと製作者がリサーチしてこだわって作られた作品だと感じた。

旅とか、人生、自然とかに興味がある人にはお勧めできるドキュメンタリー映画なんじゃないかな。

なんとなくNetflixで作業中に流し見するために再生したけど、まさかこんなに惹きこまれるとは思いもしなかった。

ネタバレになるかもしれないけど、ドキュメンタリーなんでそこは気にせずに、感じたポイントを挙げていきます。

幼い息子の視点から語られる物語とナレーション

もう最初から一番の見どころを言ってしまうと、この映画は家族がいろんな国を旅して回るドキュメンタリーなんだけど、それが少年(5、6歳くらいの息子)の視点から語られ、ナレーションもこの少年がしているところが非常に良い味を出している。

プロのナレーターやお父さん、お母さんがナレーションをしても良かったわけだけど、そこをあえて子供の少年にすることで他の旅物語とは一味違った旅物語になっていた。6歳くらいの少年が長編作品をするのは辛いだろうし、難しい言葉も使いづらいだろうし、喋り方もおぼつかないので視聴者が聞き入りにくいリスクだってある。

それでも少年の視点で語ることによって、大人の視聴者も子供の時のような感覚で新鮮な気持ちで旅の驚きを感じることができる。子供が見てるお父さん、お母さん、異国の暮らし、そして生まれたばかりの妹。

 

こだわられた映像と取材

まず、映像というかカット、シーンが美しい。

よく密着取材みたいなことではなく、1つ1つのシーンがしっかりと撮影されているので、その土地や人、文化が綺麗に映し出されている。

訪れた土地の文化も取材されており、例えばアフリカでは太鼓を作る職人の話があった。なぜその土地で太鼓を作り、どう使われているのかちゃんと取材されていた。

サーファーのお父さんが海に潜る時も海の中の映像が撮影されていて、見る人を飽きさせない映像がたくさんある。

 

妹が初めて立つ。ラストは衝撃

ナレーションには時にお父さんが教えてくれる人生のヒントみたいなことが伝えられる。

うっすらと「人生ってなんなんだろうな?」なんて考えながら物語を見ていく中で、ちょっと前に生まれてハイハイしていたと思った妹が、突如立ち上がり歩き出す。このシーンがまた人間って凄い能力を持っているんだなと、心を打った。映像でないとこの感覚を伝えるのは難しい。

インドでは生活の中で当たり前のように死があって、死体が焼かれてる。その一方で生まれた赤ちゃんは急激に成長していく。

そしてラストにはきっちりと驚きが用意されていた。ファンタジーではなくて現実として本当にこんなことがあるんだと。

この映画は密着取材というよりも、美しく、楽しく見られるように綺麗な演出が施されている。

幻想的で夢のようだけど、今自分たちがいるこの地球のリアルな世界を見せてくれた。

 

本編は以下から観ることができます

⇒ GIVEN: 僕が見た世界|Netflix

 

 

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