【書評】「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記〈ちきりん〉
- 2016.05.08
- 【本】の雑感 作品の感想 / Impressions
- ブログ運営, メディア
僕が著者の『ちきりん』さんを知ったのはTwitterだった。
最近見つけたホリエモンさんと ちきりんさんの対談の記事がかなり面白くてリツイートしたら、そのツイートが結構リツイート&お気に入りされた。
やばい。
この対談おもしろい!第3回[ちきりん×堀江貴文 対談](前編)伝わらない悔しさを乗り越えて|堀江貴文のゼロ──なにもない自分に小さなイチを足していく|ダイヤモンド・オンライン https://t.co/kJQGx7MlDg @dol_editorsさんから
— 二宮パトリク (@ninopato1) 2016年4月3日
堀江さんのお母さんが赤のマーチが欲しいと言っている、とちきりんさんが聞いて、「それは自慢の息子が車を買ってくれたことをアピールするために赤の車を選んだんですよ!」とコメント。
堀江さんも「そうなんですかね!?その発想はなかったなー」
この対談記事を読んで、ちきりんさんの発想力に引き込まれました。
そんな時、Amazonでこの本(「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記)たまたまを見つけ、即刻ポチった。
ブログを運営していく上で参考になることがいくつも書いてあった。
他人のためじゃなく、自分ためのブログ
僕は他人と自分、両方を意識してブログを運営しているけど、ちきりんさんは子供の頃から日記を書いていて、それがネット上に置き換わっただけの感覚で始めたらしい。つまり自分のためのブログ。
でも紙に書く日記とネットに書く日記には大きな違いがあった。
それは『他のネットユーザーが日記にアクセスする』ことだった。
自分が思ったことを書いたら、誰かが読んで、意見もくれる。
日記を紙からネットに移したら、ちきりんさんだけのものじゃないような感覚になった。
ちきりんさんはこの本で日記は自分のために書いていると言っていたけど、僕は違う目的もある。
自分の好きなことを取り上げることがベースになるけど、僕が興味のないようなことも記事にする。
それはもっと多くの訪問者を増やすためだし、ある程度の訪問者がいないと発信者のモチベーションも上がらないってもん。
だから僕のブログは自分の好きなこととネットユーザーが興味のありそうなことのバランスをとってコンテンツを作っていく。
このバランスってのが難しい…
少なくとも訪問者が一定数集まるようになれば、自分の好きことにシフトしていくんだろう。
個人メディアの力
僕がちきりんさんに聞きたかったことがこれだ。
ブログという手段で人気を獲得し本を出すまでになった人が、ブログという手段がどれだけの可能性を秘めていると感じているのか、は知りたいところ。
そもそも ちきりんさんはブログで有名になりたいからブログをやっていたわけではないけど、ブログで得たブランド力は重要だと思っているようだ。
僕もそう思う。
影響力を得た個人メディアはいろんなことに使える。
集客ができたり、お金を得たり、知識を分け与えてもらったりと良いことがたくさんある。
僕はこうした影響力を積み上げて個人メディアを暮らしのベースにして過ごしていきたい。
知識やネットスキルも日に日についていろんなことを学べる。
こんなに自分のためになって収入も得られる働き方はそうない。
一方で、高い知名度持つことは、面倒な人に絡まれることでもある。
こういった話は有名になれた人でないとわからない心境なんだと思う。
顔出しするかしないか
これはネットメディアを本格的にやろうと思ったら考えることだ。
やっぱりネットで顔出しするのには勇気がいる。
「いろんなところに転載されそう」「悪用されそう」とか不安な要素がある。
ちきりんさんは全く顔出ししないで、月間200万PVをまで上り詰めた。
これはすごい。
普通に考えて誰かよくわからない人って信頼を得にくい。
だから匿名よりも顔出ししたほうが断然信頼を得られる。
ということは、ちきりんさんはそれだけ内面に魅力を持っている、技量があるということ。
ブランディングに関して戦略的に考えているし、そもそも前職がマーケッター(?)だったようでビジネスにはめっぽう強い。
なにより高学歴みたい。
つまり戦略的に物事を考えることに長けてる人だ。
ブログの”カタチ”は古臭い
これは失礼な表現ですが、ちきりんさんのブログは今もなお昔のブログのようなデザインだ。
独自ドメインを取ることに必要性を感じていないので、はてなのドメインでブログを運営している。
僕は”カタチ”にこだわるのが好きなタイプなので、いじらずにはいられない。
だから「カタチばっかいじってないで、はやく中身充実させろよ」なんて状態によく陥る。
ちきりんさんが『良い見た目』にこだわらないのは、話の内容にきちんと関心を持っているからなんだろう。
「どういうことをどんな風に話そうか?」に重点をおいているんだろう。
この姿勢を学びたい「大事なのは見た目じゃなくて、伝えたいメッセージ」なんだ。
デザインなどが必要ないわけではないけど、あくまで補助の役割。
今回読んだ本には『裏を読む』編と『表を読む』編の2つがあったけど、裏を読む編はブログ運営におけるノウハウなんかがいろいろ書いてあったので興味を持って読んだ。
でも表を読む編はブログ記事の内容を掲載したもので社会的な内容だったので、あまり関心が湧かなかった。
ブログに興味のある人、やったけどやめた人、やっている人までこの本はためになると思います。
他の人のレビューや本の概要は以下のリンク先で見れます▼
「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記
ちきりん 文藝春秋 2014-11-22
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