Adobe Acrobat はPDFファイルの閲覧・作成・署名ができる定番ソフト
- 2018.05.20
- ライフ / Life
PDFファイルの生みの親であるアドビ社の『Adobe Acrobat(アドビ アクロバット)』はPDFファイルを閲覧・作成・編集・署名ができるソフトウェアです。
PDFファイルは内容を編集しにくいプリントした紙のように扱うことができることから、ビジネスでの連絡手段やウェブ上にマニュアルとして掲載したりといろんな場面で利用されているファイル形式です。PDFの利点は表示するデバイスやソフトに関わらず、同じビジュアルの内容を見られることです。
アドビ アクロバットでできることやプランを紹介していきます。
1.Acrobat(アクロバット)の3つソフト
アドビアクロバットには機能別に3つのタイプのソフトがあります。
- Adobe Acrobat Reader DC (閲覧 / 無料)
- Acrobat Standard DC(作成・編集・署名など / 有料)
- Acrobat Pro DC(作成・編集・署名・紙→PDF化など / 有料)
PDFファイルを閲覧するだけであれば公式サイトから無料のAcrobat Reader DCをインストールしてください。
スタンダードとプロではPDFファイルの作成や編集、署名などができるようになります。
2.Acrobat(アクロバット)ができること
アドビアクロバットで主にできることを紹介していきます。
-1.PDFファイルの編集
おそらく一般的にPDFファイルは編集できないものだという認識だと思いますが、アクロバットであればPDFファイルの文字や画像も編集する事ができます。ちなみに僕はアクロバットを知るまでPDFファイルが編集できるなんて知りませんでした。
すなわち、大事な資料として送られてきたPDFファイルに間違いがあったり、追記したかったりしても、アクロバットがあれば簡単にPDFファイルを編集する事ができるというわけです。
またテキストや画像だけでなく…
- ビデオ
- サウンド
- ボタン
- 3D
- SWF
…などのデータを挿入することができます。
-2.DC(ドキュメントクラウド)で保存や共有がカンタンに
月額払い制になった最新のアクロバットは『DC』の名称が付きました。このDCとは「ドキュメントクラウド」の略称で、アドビのクラウドと連携する事で、バージョンのアップデートやデータの保存、バックアップ、スマホアプリと共有が手軽にできるようになりました。
新機能を搭載した最新のバージョンへのアップデートも数クリックで簡単にできます。データの保存はクラウドのフォルダに保存する事でパソコンやスマホのストレージを圧迫することもありません。またパソコンでクラウドに保存したデータはわざわざスマホに送信する必要もなく、スマホがクラウドに同期されていれば簡単にスマホでPDFデータを扱うことができます。
クラウドの仕組みはPDFデータを扱う人にとって、安全面や共有などで大きく利便性を向上させます。
-3.紙の文章をスキャンしてPDFに変換
スキャナー、またはAdobeのモバイルアプリ『Adobe Scan(アドビスキャン)』で紙などの文章を読み取ることで、PDFのファイルにすることもできます。
アドビスキャンで紙をスキャンして、パソコンのアクロバットで読み込んだのがこちら▼
これ、文字認識の精度なかなかすごい!!アプリは四角で囲われているのが文字と認識しているのですが、このデータはなんと、選択してコピーしたり文字の編集までできるんですっ!!▼
もともと紙の文章だったものが編集できるなんてすごくないですか!?…これにはびっくりです。(スキャンデータを編集できるのはPROプランのみです)
紙の資料をパソコンのデータに変換したい時なんかに、使えそうな機能です。
-4.ファイルに注釈を入れる
仕事でよく利用されるPDFファイルなので、注釈で資料内容にメッセージつけることができます。
もちろん注釈をつけて共有することができます。これで資料内容をオンライン上でやり取りできますね。
-5.Word、Excel、PowerPointのファイル形式に変換
PDFファイルだった資料を、ワードやエクセル、パワポなどのファイル形式に変換することができます。
これで、他のソフトでもデータを編集することができます。
-6.動画で見る
アクロバットの使い方の動画があるので、イメージしやすいです▼
再生リストでいろんな動画あるので、他の動画を見る場合はこちらからYouTubeに飛んでください。
2.買い切りできる旧バージョンの『Acrobat Xi』まではサポートが終了
最新バージョンは”DC”と名の付くものとなっています。
旧バージョンである”X”または”Xi”と名の付くバージョンは現在ではサポートが終了しているので、アップデートやセキュリティバッチを受ける場合には、最新のものにアップグレードする必要があります。
また旧バージョンでは、現行の月額払い制(サブスクリプション)ではなく、一度の支払いでずっと使える”買い切り制”です。現在でも購入することができます▼
買い切りでずっと使えるとは言え、スタンダードで約37,000円、プロで約59,000円となかなか高価です。ちなみにこのバージョン”2017”は2022年6月6日までコアサポート対応となっています。
Adobe Acrobatは今後、買い切りのプランは無くなり、月額払い制のプランになっていきます。
3.DCの3つの料金プラン
Adobe Acrobat DCシリーズには無料と有料のプランがあります▼
プラン | 料金 |
Adobe Acrobat Reader DC | 無料 |
Acrobat Pro | 月額1,580円 |
Acrobat Standard DC | 月額1,380円 |
『Adobe Acrobat Reader DC』はPDFファイルを表示するための無料のソフトです。PDFファイルを表示し、印刷と注釈を行なう事ができます。文字や画像などの編集はできません。以下、公式サイトから無料でダウンロードできます▼
一方、有料である『Acrobat Pro(アクロバットプロ)』と『Acrobat Standard DC(アクロバットスタンダードディーシー)』はPDFファイルを開けるだけでなく、ファイルの編集やフォームの記入、ワードやエクセル形式ファイルでの書き出しなどが行えます。
4.スタンダードとプロの違い
わかりやすくする為に『スタンダードDC』ではできなくて、『プロ』プランのみが主にできることを挙げます▼
- 2つのバージョンのPDFを比較
- スキャンした文書を編集、検索
- モバイル機能が高度
- iPadでのテキスト編集
スタンダードとプロは月額200円の違いなので、以上の項目にメリットを感じたらプロにすると良いでしょう。
プラン | 料金 |
Adobe Acrobat Reader DC | 無料 |
Acrobat Pro | 月額1,580円 |
Acrobat Standard DC | 月額1,380円 |
Adobeアクロバットのさらに詳しい機能やプランなどの詳細は公式ページをご覧ください▼
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