東京(奥多摩)でも数え切れないキラメク星が見れた!
- 2017.08.27
- 探訪 / inquiry

空いっぱいに輝く、満天の星空を観たい!
日頃より都市部に住んでいる僕としては、星って全然見ないんです。というか、見えない。
見えても1つ2つくらいしか見えないのが、都市部の空模様です。
という訳で星空が見たくてググってみたところ、東京の”奥多摩”はどうやら星がたくさん見えるらしいのです。
実際に奥多摩まで行ってみたら、見事にキラキラ輝くたくさんの星を見ることができました▼
1.奥多摩でキャンピング
やってまいりました。東京の外れ、ギリ東京、奥多摩。
いやー、自然が豊かで完全に山あいです。東京とは思えません。
写真は一見、涼しそうですが超蒸し暑く汗ダラダラです。
今回は奥多摩駅近くにある『氷川キャンプ場』にやってきました。
シーズンとはいえ平日に行ったので、空いているかと思ったら大学生がいっぱいいて賑わっていました。
イケイケな大学生がはしゃいでいるので、1人キャンプだととても肩身がせまい。。
バーベキューや川遊びで夏休みを満喫する大学生を尻目に淡々とテント設営。
できた!これでひとまず今日の寝場所は確保されました。
もちろん、肩身が狭いのでテントは端の方に張りました。
今日のためにヘッドライトや空気式マット、モバイルバッテリーとか色々アマゾンで買っといたぜ。
【午後2時】
ちょっと休憩と食事を済まして、星空スポットの探索に出かけます。
2.星空スポットを探してロケハン
キャンプ場から歩いてすぐの場所に、「ビジターセンター」なる建物があったので、入ってみることに。
目印はリアルに書かれた鹿みたいなやつです。
中に入ってみると、奥多摩周辺の自然体験教室やイベント情報が展示されていました。登山情報なんかもありましたね。
スタッフの方が話しかけてくれたので「奥多摩まで星空を観に来たんです」と言ったら、地図を見せて解説してくれました。
僕のイメージとしてはただ星空をみるよりは、山とか街も一緒に見れるような場所が理想です。
スタッフさんに相談すると、ハイキングコース中腹にある見晴らしが良さそうな場所を教えてもらいました。(今振り返ると本当に教えてもらってよかった。)
歩いて30分ほどとのことなので、行ってみることに。

山岳救助隊ってなんかかっこいい。途中の道で見つけました。
そして歩いて20分ほどでハイキングコースの入り口を発見。
奥多摩森林セラピーロード香りの道「登計(とけ)トレイル」。
ちなみに”香りの道”ということですが、ここ3往復は歩きましたが香りはしませんでした。季節によるのかな。
登計トレイルを少し登ったところに山が見渡せる見晴らしの良いスポットがあるそう。

ハイキングコースなので岩を登るような道ではありませんが、一番ビビったのが虫です。
得体の知れない虫が飛んでくっ付いて来そうな恐怖と戦いながら、15分ほど歩きます。
すると、確かに見晴らしの良いちょっとひらけた場所がありました。
ここなら、かなり撮影がしやすそうだ。
山あいの方を振り返ってみると…▼
おおー、かなり良い感じ!
ここが星空になったら感動モンかも。しっかり街も見える。
そのまま周辺をうろついたり、道を進んだりして星空撮影のために良さそうなアングルを探します。
松の木(?)がたくさんあるので、見上げた感じにしたい。
木々の隙間から星空が見えたらムネアツだな。
3.ガチ登山から銭湯でリフレッシュ
なんとなく星空撮影のイメージを考えたところで、汗だくになってたので一旦銭湯へ向かいます。
帰っている途中に景色が良さげな場所があったので、うろうろしていると地元民のおじさんが話しかけてきました。
ビジターセンターのごとく「星空を観にきた」と言ったら、「すぐそこの登ったところなら景色が良いかもね」と新たな情報を教えてくれました。
そのほかにも、
「冬になれば空いっぱいの星空と天の川が見れるんだよ」
「近くの運動公園に有名な音楽家が来て、大音量で演奏会を開いたんだ。すると山あいにこだまして山中に響き渡るんだ」
など話してくれました。
天の川って肉眼で見れるんだ。見てみたい。
【午後5時】
まだ多少は時間があるので、おじさんに教えてもらったてっぺんにある神社まで行ってみることに。
20分くらい歩いて神社に行ってみると、本格的な岩道になっていました。
てっぺんは確かに高い場所でしたが、そこは木が景色を遮っていて空が見にくかったです。ここは諦めます。
そこからキャンプ場まで直行で帰れるルートがあったので、そこから下山したのですが、これがかなりキツイルートで滑落したら、大怪我するような道で非常に疲れました。もう汗だく足パンパン。
30分くらいヒィヒィ言いながら下山して、そのまま銭湯に向かいます。
途中で渡る橋からの景色もまた良かったので、ここからの景色も撮影候補地に。

山と住宅が良い感じの景色になっています。ここに星空が出たら幻想的かも。
そして銭湯「もえぎの湯」でリフレッシュ!
これまた大学生だらけで、風呂も賑わっていました。
「夜中までまだ時間もあるし、一杯だけ呑むか」ということでアサヒ、スーパードライを一杯。
テントに戻って天気を調べたりして時間を過ごします。
4.きらめく星空を観に、真っ暗な山へ
【午後9時】
もうあたりは真っ暗です。
疲れと飲酒によって、そのままテントの中にいたら寝てしまいそうだったので出発することにしました。ここで寝たら計画がパーになってしまう。
準備を済ませてテントを出て空をみても、1つも星は見えません。
ちなみに天気予想サイトでは深夜0時を回った頃から晴れになる見込みでした。
「まあ、予報では今の時間は曇りだから見えないよねー」なんてうっすら不安を覚えながらも計画続行。
昼のうちに下見に行った登計トレイルへ向かいます。
奥多摩駅近辺は街灯がいくつかありますが、駅から遠ざかると街灯がほとんどなく足元が全然見えない状況になっていました。
こんな状況も踏まえてアマゾンでヘッドライトを買っておいたのです▼

いや、本当に買っといて良かった。ライトなかったら身動き取れなくて、ただのキャンプになるとこでした。
価格も安い上にジェスチャー機能を搭載していたり、目に優しいレッドライトモードがあったりと助けられました。
わかりづらいかもしれませんが、街灯が無い夜道を歩くとこんな感じです。
周囲が見えなくて怖いので、常にヘッドライトを着けた首をぶんぶん振り回して周囲を確認しながら山道を歩きました。
ふと、ライトを照らした先にクマが出たら超絶怖いんですけど!って心境ですよ。(笑)
一旦、ハイキングコースを真っ暗の中登って撮影スポットまで行きましたが、虫がヘッドライトに寄って来て気持ち悪いし、かといってライトを消すのも怖いので、仕方なく入り口まで戻りました。
【午後10時】
まだ空に星は1つも見えません。
空が晴れる予報が深夜0時過ぎだったので、あと2時間ほどあります。
入り口付近の野球場にベンチがあるので、そこで時間を潰します。
【午後11時】
「そろそろ星1つくらい見えてもいいんじゃないかなー」なんて思いつつ、まだ何も見えず。。
その間暇すぎてカメラで実験。
5.みるみる空が晴れていく
【午前0時】
いよいよ空が晴れる予報の時間になりました。
空を観てみると・・・星は1つも見えません。
「こりゃ、終わった。。」と思いました。
星空を見にきたけど、全然見えないな。
一つも見えないなんて。。昼のうちにロケハンしたんだけど、なかなかうまいこと物事は進んでくれないな。 pic.twitter.com/Qhi7uicQdP
— 二宮パトリク@SeekerBase (@ninopato1) 2017年8月22日
違う天気予報のサイトを改めて確認してみると、午前2時頃に晴れる予想となっていました。
もう、移動したり山登ったりして疲れたし、非常に眠い。
眠い中やることもなく暇なので、もうテントに帰って寝たいと思っていました。
でも以前行った写真家のイベントで写真家さんが「僕はみたい景色があるなら1週間でも待つ」と言っていたことを思い出しました。
素晴らしい景色に出会うためにはタイミングが大事で、タイミングは訪れるのをひたすら辛抱強く待つしかないのでしょう。
僕はどうせなら夜明けまで待ってやる!と待つことを決めました。テントで寝ようがベンチで寝ようが対して変わらないさ。
そして、【午前2時頃】
音楽を聞いて夜中にノリノリだった時、空を観てみるとわずかに星が見えました。

この写真だとかなり見づらいかもしれません。
星がちょっと見えただけで「うおー」とかテンション上がりましたが、これくらいなら都市部の地元と変わりません。
ただ、時間が経つごとに少しずついろんな方面に星が見え出してきました。
「こりゃ、晴れるかもしれない」急いでまたハイキングコースを登ります。
もう2往復もしたし、さっきも暗い中行ったので3回目のハイキングは多少こなれてスイスイ進むことができました。
10分ほど登って撮影スポットに到着しました。
そして空を観てみると・・・

「星がいくつも見えるようになってるーーー!」
ここで疲れと眠気が吹っ飛びました。
時間が経つごとに空に星が浮かび上がってきます。
あとは昼間下見したスポットを踏まえながら、ひたすらに夢中で撮影しました。
いつ曇って見えなくなるかわかりません。急げ!
何しろ星空撮影が初めてなので、試行錯誤しながらベストな設定を探します。
レーザービーーム。途中ちょっと遊んだり。(笑)
撮影してみてわかったことは、街の灯りだと光が強すぎて星空と同じ写真に入れることが難しいので、昼にイメージした街と星空の組み合わせ写真は上手く撮れませんでした。この写真も編集でだいぶ光を抑えてます。
とにかくひたすらに綺麗に撮れるカメラの設定を探します。
昼にロケハンしていた、杉の木の間から星空が見える写真も撮ることができました!
うれしー!初めてにしては十分な収穫。
空はどんどん晴れて、真上を見上げると星空。そのまま後ろにのけぞっても星空。
一つの視点では捉えきれないほどの星空になっていました。
ただ星空だけを撮るよりも、木と一緒に撮る方が幻想的です。
白状すると、写真ほど肉眼ではこんなには星空が見えません。申し訳ございません。
カメラで撮ると肉眼で見る以上に星がたくさん撮れるんです。カメラはすごい。
リアルな感じだと、
この写真のくらいの明るさで星の数も2割減くらいですかね。
これだと絵面的に物足りないですが、実際に見ると十分に感動ものの景色です。上を見上げているとまるで自分が星空に包まれているような感覚になります。
まさに幻想的な体験です。天然のプラネタリウムですよ。
やっぱ木と合わせる方が距離感が出て幻想的です。
建物もよかったです。
帰り際に山を撮りましたが、駅周辺だったからか横から光が入ってきてしまいました。
良い山の形してるんですけどね。左側が明るいです。
今回いろいろ写真撮った中のベストはこれ▼
中央あたりが白っぽくなっているのは天の川のような銀河みたいなものなのかな。天体はよくわかりません。
このまま夢中になって四時くらいまでにひたすらシャッターを切りまくってました。
もう見上げすぎて、首が痛くなりました。本当ですよ。
【まとめ】東京でも十分に星空は観れる!
東京(の外れ、奥多摩)でも星空は見ることができました。
でも、なんとなく行っただけでは星空を見れないこともあります。
綺麗な星空を観るには、いくつかポイントがあります。
- 新月(月がない状態)であること
- 雲が無い、晴れであること
- 土地周辺の灯りが少ないこと
- 空気が綺麗であること
僕が調べた限りでは大きくこれらのポイントが挙げられます。
星空撮影に関する知識はこの本が大変参考になりました▼
星空撮影に必要な道具、場所の選び方について、撮影のバリエーションなどがプロカメラマンの著者の実際に撮った写真とともに見れるので、「自分もこんな写真が撮りたい!」と好奇心を駆り立てられます。
この本はまさかの読み放題のKindleアンリミテッドで読めたので、ラッキーでした。
風景とか景色を見に行く時って天候に大きく影響されることが多いので、今回「諦めずに待つ」ことが一つの大事なんだと感じました。
もうちょっと頑張ったら、一気に状況が変わり成果が得られるかもしれません。
では、また。
なんやかんや諦めずに夜中2時まで待ってたら、星がわらわらと見えるようになった✨
とりあえず1枚。
夜の探索は真っ暗だし、何よりも虫が怖い。ロケハン大事だ。#奥多摩 #星空 #α7 pic.twitter.com/hakpLLvQ7L
— 二宮パトリク@SeekerBase (@ninopato1) 2017年8月23日
ビデオ版も作りました!
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