ノマドは場所や時間に縛られずにカフェで仕事をするのか!?

ノマドは場所や時間に縛られずにカフェで仕事をするのか!?

Man working on laptop

マドとは、遊牧民という意味があります。つまり遊牧民のようにいろんな場所、環境で働く人をノマド(ワーカー)と呼びます。

よくイメージされるのが、カフェでパソコンを使って仕事をする人たちです。

いまや働く環境は固定されるものではなくなってきました。新時代の働き方がノマドです。

そもそもノマドという言葉はどこから生まれてきたのでしょうか。

 

 

そもそも「ノマド」はライフスタイルであり、「ノマドワーカー」はワークスタイル。2つの違いに注意!

「ノマド」という言葉がよく使われますが、その使われ方は曖昧です。

ノマドとはジャック・アタリが提言するようにライフスタイルのことですが、一般的なイメージは「カフェでノートパソコンを使って自由に仕事をしている=ノマド」となっているようです。

ノマドという言葉が世間に浸透するようになったのは、2012年にテレビ番組「情熱大陸」でノマドワーカーの安藤美冬さんが紹介されたことがノマドワーキングのちょっとしたブームに火をつけたようです。番組では安藤美冬さんが電源のあるカフェで仕事をしており、自由な働き方を実践しているという内容でした。

テレビの影響によって、「ノマドワーカー」が世間に知られるようになり、次第に「ノマド」と省略して使われるようになったようです。

なので、ノマドという言葉には2つの意味が含まれ使われています。

 

①ノマドワーカーとしてのノマド

②ライフスタイルとしてのノマド

 

①の「ノマドワーカー」は”ワークスタイル”のなので、会社に所属してもしなくても、同じ場所で働くことなく色々な場所で働く人たちのことを指します。

一方、②の本来の意味のノマドは、”仕事も含めたライフスタイルそのもの”が遊牧民的で会社に属さずに定住することもなく暮らします。

つまり、生き方がノマド(遊牧民的)なのか、働き方がノマド(遊牧民的)なのか、2つの意味を含んでいることになります。

 

ノマドワーカーは実際にカフェなどでどんな仕事をしているのか

ノマドワーカーの人はオフィス以外の場所でどんな仕事をしているのでしょうか。

ざっと挙げてみると…

・ライター

・デザイナー

・ウェブデザイナー

・カメラマン

・コンサルタント

・ブロガー

・イベントプランナー

・プログラマー

などが挙げられます。

基本的には特定のスキルを持ったフリーランスの人たち。

ノマドワーキングをするにあたってほとんど場合、パソコンなどのデバイス(端末機器)でインターネットを利用して仕事ができることが条件になる。

 

パソコンやインターネットの普及によってノマドワーキングが可能となった

ノマドワーカーに欠かせないツールがインターネットに繋がっているパソコンです。

インターネットが普及した現代ではパソコン1台あれば誰とでも連絡が取れてしまうし、データなどの共有も簡単です。

一緒に仕事をする人がそばにいなくてもすぐに連絡がとれるので、会社のオフィスで働く必要性が薄くなりました。

さらに、テキストや画像、動画もデジタル化されパソコンの中で作業ができるようになりました。

現にこの記事もカフェでノートパソコンを開いて執筆しています。

インターネットの世界ができたことで、そのインターネットの世界にすぐさま繋がれるパソコンがあれば、いつでも誰とでも繋がることができるようになりました。

さらに最近ではクラウドソーシングサービスが浸透しており、個人やフリーランスの人が仕事を企業や個人から請け負ったりすることがとても手軽になりました。

ライターやデザイナーなどといった技術職の人は、パソコン1台あれば仕事ができるので、インターネット上で仕事を見つけてインターネット上で作業ができます。

こうした状況によって、オフィスでなくても働ける「ノマドワーカー」という言葉が世に広まったと考えられます。

実践者としては、世界中を旅しながら仕事も創造している高城剛(たかしろつよし)さんが有名どころ。

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出典:yskb2.com 世界中を旅しながらクリエイティブに仕事をする高城剛さん

実際に世界中を駆け巡りながら、最小限の荷物も持ってパソコンやタブレットを使って仕事をして暮らしています。

ジャック・アタリのノマド階級の中でもハイパーノマドと位置付けられる生活を体現しており、クリエイティブに仕事を生み出し、グローバルに世界中を駆け巡っています。

ちなみに女優の沢尻エリカさんの元夫でもあります。

 

さらにもう一人、ハワイと日本を行き来しながら暮らしている本田直之さん。

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出典twitter.com  ハワイと日本を行き来しノマドライフを体現する本田直之さん

本田直之さんはノマドの暮らし方、ノマドライフについてこう述べています。

仕事と遊びの垣根のない、世界中どこでも収入を得られるノマドビジネスを構築し、2箇所以上を移動しながら、快適な場所で生活と仕事をすることで、クリエイティビティや効率性、思考の柔軟性が向上し、それがいいスパイラルになるライフスタイル

 

世間的なイメージでは「ノマド」はカフェでパソコンを使って自由気ままな働き方をしているように見えていますが、実際に体現している人たちは”自由に伴う圧倒的な努力”をしてるように感じます。

 

ノマドは自由を手に入れる代わりに”自立”が必要になる

ノマドワーキングにしろ、ノマドにしろどちらにせよ会社から自立する必要があります。

自分で作業する時間を管理しなければなりません。

自分で働く場所を確保しなければなりません。

自分で休みを決めなければなりません。

フリーランスの人に言えることですが、休みとプライベートの境界がない、という状態です。

仕事を与えられている場合は、会社がどうこうしろと決めますが、ノマドとして生きていくには自己管理能力が必須になります。

会社に属してノマドワーキングをするのは安心かもしれません。

しかし、「ノマド」として暮らしていくには自分で仕事を生み出したり見つけたりする必要があります。

そして、いつ仕事がなくなるかわかりません。

「ノマド」「ノマドワーカー」は自由だというイメージが強いようですが、自由を手に入れるということは”リスクを負う”ことでもある、ということを理解しておく必要があります。

 

最後にノマドになるための手順をザックリ記してみます

①:就職しない

②:誰かに求められるスキル、あるいは自分でビジネスを生み出す

③:自分をブランディングして影響力をつくる

④:色んなビジネスをおこなっていく

⑤:資産を形成する

 

ノマドを体現している人は「セルフブランディング」のスキルが必須です。

やはり、個人でビジネスをしていく上で存在感、影響力、信頼を得なければビジネスをすることはとても困難です。

それらを確立するためには自分というブランドを構築していく必要になります。

それがうまくいけば、安藤美冬さんのようにTwitterでつぶやくと企業から仕事の依頼が来るようになります。

もちろん、セルフブランディング成功させるのは簡単ではありません。

さらに自分でビジネスをしていくにあたり、ビジネスに必要な”仕掛ける側の思考”を身につけなければなりません。

それは日常で商品やサービスを「受ける」側ではなく「与える 」側にならなくてはなりません。

今まで自分でビジネスをするなんて考えないで暮らしてきた人にとってはかなり違う視点で物事を見るようにしなければなりません。

そして、それに慣れるには時間がかかります。

このような仕事も生活も自立する「ノマド」になるためには様々な要素が必要でしょう。

最終的には自由を手に入れるために金持ち父さん貧乏父さんの教えの通りにすれば、それこそリタイア生活に近づくかもしれません。

金持ち父さん貧乏父さんの記事はこちら→ https://seekerbase.blog/kanemotinoosie/

「ノマド」がカフェで悠々自適に働いて暮らしてる、という単純なコトではないことがわかると思います。

「ノマド」として働き方や生き方を変えていくには、相応のスキルや考え方が必要なようです。

 

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