生粋のiPhoneユーザーがAndroidに乗り換えてわかった5つの違い

生粋のiPhoneユーザーがAndroidに乗り換えてわかった5つの違い

iPhone(アイフォーン)の登場によってスマートフォンが台頭してきた00年代後半。ガラケーからスマホ(iPhone)に変えてから8年間、ずっとスマホはiPhoneを利用してきました。もちろん、アンドロイドはこれまで一度も持ったことがありません。

それまでアンドロイドといえば、スクロールしてもカクカクで操作性が悪く、アプリの種類も機種も全然なかったので魅力を感じませんでした。スマホと言えばiPhoneでしょ、と。

が、近年のアンドロイドはいつの間にか大きな発展を遂げており、アジアを筆頭に新興メーカーがいくつも登場しています。いまや「スマホといえばiPhone」とはいえない状況になっていたのです。

世界で最もiPhoneが好きな日本人

まだまだiPhoneのイメージが根強い日本ですが、実は他の国を見るとiPhoneよりもアンドロイドの使用率が高い国が多いです。アジア諸国ではアンドロイドの使用率が6割を超えている国が多数で、ヨーロッパでは5割、6割を占める国がちらほらあります。

世界各国のデータを平均してみると、iOSが32%、Androidが66%と実は世界のスマホの多数をアンドロイドが占めていました。

iPhoneの使用率が高い国は日本、中国、アメリカくらいで、世界でみるとiPhoneの使用率が高い国はわずか一部ということになります。

中でも日本のiPhoneの使用率はiOSが66%、Androidが33%と、最もiPhoneの使用率が高いのが日本なんです。(2018年3月時点)世界平均と比率が真逆になっており、世界ではアンドロイドが主流になっている中で、日本は世界的なトレンドに逆行する国と言えます。

 

スマホ出荷台数 世界トップ5

ちなみにスマホの世界出荷台数の順位は…

  1. Samsung(韓国)
  2. HUAWEI(中国)
  3. Apple(米国)
  4. Xiaomi(中国)
  5. OPPO(中国)

…となっています。

Appleは中国ファーウェイに抜かれて、第3位に下落しました。4位5位ともに中国がランクインしており、トップ5内を中国メーカー3社が食い込んでおり、猛烈な勢いでシェアを拡大しています。

このように近年では、スマホを作るメーカーの技術力や人気と相まってアンドロイド端末の使用率をグイグイと押し上げています。超高画素なカメラを搭載したスマホだったり、モンスタースペックなのに価格が低いスマホだったりと、アンドロイドスマホが面白いことになっていました。

前置きが長くなりましたが、実際に僕がiPhoneからアンドロイドスマホに変えて感じた違いを挙げていきたいと思います。

 

iPhoneとAndroidの5つの違い

ざっくりいえばiOSを搭載しているのはApple製品だけで、市場的にはそれ以外はGoogleのOS「Android」を搭載するスマートフォンという状況になっています。つまりアップル社 VS グーグル(+メーカー)の構図になっています。

1.デバイスの種類

ご存知の通り、アップルのスマホはiPhoneだけですが、グーグルのアンドロイドOSのスマホは無数に存在します。

例えば、アンドロイドOSを搭載するソニーのスマホ、シャープのスマホ、サムスンのスマホ…といった具合にスマホを製造するメーカーによって多種多様なスマホが存在しています。パソコンで言えば、アップルのMacとMacBook、マイクロソフトのWindows+メーカーのパソコンと同じことです。

iPhoneはスマホを世界に普及させた偉大な製品であり、現在でもトレンドの未来を切り開くブランドとして認知されています。

ところがどっこい、アンドロイドスマホも負けてはいません。スマホからスマホにワイヤレス充電ができる機種、iPhone Xのようにフチいっぱいまで画面が推し広がっているのに価格が3万円とコスパが高い格安機種など出てきており、多くの優れたアンドロイドスマホが登場しています。

いわば、iPhone以外のスマホを作っているメーカーは無数にあり、中には目を見張るほどの魅力的なスマホがいくつも登場しているのです。

 

2.端末価格

iPhoneってやっぱり高い!最新のiPhone XS Maxの512GBモデルなんて18万円ほどもします。こうなってくるとパソコンが買える価格です。

我々は、いつの間にか平気で10万円するスマホを購入するようになっているんですから恐ろしい。。

現在アップルの公式サイトで購入できる一番古いモデルは「iPhone7」で価格は50,800円。つまり安いiPhoneを買いたいなら5万円〜ということになりますが、今のタイミングで安いからってわざわざ2年前のモデルのiPhone7を買うかと言われたら、おそらく「う〜〜ん」となって買う可能性は低いでしょう。

どうせなら(キャリアで分割決済できるし)もう少し奮発して、新しいモデルを買いたくなるでしょう。

とすれば、やっぱりiPhoneは高い(=安くはない)スマホと言えるのではないでしょうか。

一方でアンドロイド端末は2万円くらいから10万円以上のモデルまでメーカーの数だけ多種多様なスマホが販売されています。

例えば、OPPOのfind X はディスプレイから完全にノッチ(インカメラ等)を無くしたフルディスプレイを実現し、カメラはスライドして利用する斬新な機能を持ったスマホです▼

HUAWEIのP20 lite はiPhone Xのようなフチまで広がるディスプレイで、RAM4GB、CPUがKirin659と性能が高いにも関わらず、価格はなんと3万円という低価格となっています▼

コスパが高いこともあって、各キャリアで売れまくっている超人気スマホとなっています。ちなみに最近ではジャパネットたかたでもよく紹介されています。

iPhoneと違ってアンドロイドスマホには斬新な機能を搭載したハイエンドなスマホから、コスパが高く低価格なモデルまで多種多様なスマホを選択することができます。

 

3.機能(外部メモリ、ワンセグ)

アイフォーンには無くて、アンドロイドにはある大きな機能の違いは、外部メモリーを入れられることワンセグがあることが挙げられるでしょう。(ただし、アンドロイドスマホでもこれらの機能が無い端末もあります)

外部メモリのmicroSDカードが挿入できれば、写真や動画をたくさん撮ったとしても、メモリーカードを入れ替えればどんなに撮ってもへっちゃらです。

好きなテレビ番組を家で見られなくても、ワンセグ対応のスマホなら外でもテレビ番組を見ることができます。

一方で外部メモリが無いiPhoneは、本体メモリの容量(ストレージ)を気にする必要が出てくるので、気兼ねなくたくさん写真や動画を撮るわけにもいけません。(クラウドストレージを使えばその限りではないが)

そもそものOS(iOSとAndroid)の部分で操作性や機能などの違いもありますが、AndroidOSでもメーカーによって独自の機能を加えていたりするので、やはりメーカー各社によって使い勝手の違いは多少出てきます。アンドロイドスマホでも仕様やバージョンによって操作性が変わるので、iPhoneとアンドロイドを一概には比較できないのです。

ただiPhoneではウィジェット(アプリの一部項目だけを一覧で手軽にまとめて見れる機能)や、ホーム画面のアプリの表示が一律で大きくて押しやすかったと感じました。

 

4.セキュリティ

アンドロイドOSはiOSに比べてセキュリティが弱いと言われています。大きな理由としては、iOSのApp Storeでは開発者がアプリを登録申請する際のルールがアンドロイドと比べてより厳格なので、セキュリティーが強いとされています。アンドロイドのGooglePlayストアは多少アプリの申請基準が緩いので、有害なアプリをインストールしてしまう可能がiOSに比べて高いです。

またiPhoneの場合はOSも端末もアップルが作っているので、ソフトとハードの親和性が高いこともセキュリティを強くする要素とも言われています。

これもまた、パソコンでいうMacとWindowsと同じでWindowsにはセキュリティ対策ソフトを入れないとウイルスに感染する危険性があるのと同じです。

Androidのアプリに関するニュースはちょくちょく目にします。(参考記事:グーグルが放置中の「マルウェア」アプリ、DL数は50万件以上

 

5.プライバシー(個人情報)

最後は、今後ますます注目が高まっていくであろうプライバシーです。

もうアンドロイドは隙あらば、個人情報を搾取している状況と言えるのではないでしょうか。特にGoogleのアプリを使おうもんなら、位置情報はもちろんブラウザの閲覧履歴、検索キーワード、見た動画、ログインしている端末、さらには行動履歴などまでいろんな情報をグーグルに献上しています。

Googleの便利な機能やアプリをほとんどタダで利用する代わりに、ユーザーの個人情報をグーグルに提供してるので、便利さと個人情報を交換しているという構図になります。

仮にグーグルが情報漏洩した場合には、多くの個人情報が世界中にばらまかれてしまうリスクも考えられます。

またアンドロイドOSのグーグルだけでなく、アンドロイドスマホを作っているスマホメーカーの方でもプライバシー問題が出ています。

僕も使っている中国ファーウェイのスマホは、利用者の情報を密かに中国政府に送信しているという報道が出ています。ファーウェイ社はもともと中国の軍事関係者によって創立したメーカーということもあって、中国政府との関係についてアメリカは警鐘を鳴らしています。

一方でアップルはプライバシー問題に関してアンドロイドよりずっと良心的に感じられます。Face IDに登録する顔情報がアップルに送信されることはなく本体に保存していることを説明していることをはじめとして、CEOであるティム・クック氏はずっとユーザーのプライバシーの保護について、そしてIT企業による個人情報の取得に対して否定する発言をしています。

アップルは必要最低限の利用者情報取得で、アンドロイドはインターネットで取得できるいくつもの利用者情報を取得している現状があります。

 

【まとめ】iPhoneは質、Androidは多様性

つまり多少高価だけど、機能やセキュリティー、プライバシーなどにおいて安心、健全して利用できるのがiPhone。高性能で斬新さも感じられて、たくさんの種類から選べて、Googleの便利なアプリが無料で利用できて、端末価格も安価に買えるが、セキュリティやプライバシーにリスクを抱えるアンドロイド。

短期的に見るとアンドロイドに魅力を感じるけれど、長い目で見るとiPhoneがいいのではないか、と思える。

今回改めてアンドロイドとiPhoneについて整理してみたけど、ユーザーは2者を比較してどちらかを選ぶことになります。

コンピュータ関係の知識がある人にとってはアンドロイドの拡張性は魅力的かもしれませんが、多少ハードルの要するアンドロイドを一般人がリスクを気にせずに利用することは危なっかしい気もします。

とはいえ、現状大きな問題を感じていなければ、目先の利便性を選択すると思います。言ってしまえばiPhoneもアンドロイドも一長一短あります。

違いはあれど、興味があればまずは使ってみることが大切な経験になるのかもしれません。

 

 

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