G Suite(ジースイート)のメリットは? 機能やoffice365などのプランと比較

G Suite(ジースイート)のメリットは? 機能やoffice365などのプランと比較

年の組織ではメールやカレンダー、タスク管理など、仕事に欠かせない機能がセットになったグループウェアを利用するのが一般的になってきたのではないでしょうか。

中でもグーグルが提供しているG Suite(ジースイート)が徐々に人気を上げています。G Suiteの機能や料金、他社との比較をしました。

1.G Suite(ジースイート)とは?

グーグルが提供する仕事の生産性向上のための総合サービスです。このようなサービスはグループウェアと呼ばれます。

利用できる機能は主に…

  1. 連絡(メールやチャット、テレビ電話)
  2. スケジュールやタスク管理、共有
  3. 表計算、ドキュメント、スライド作成ソフト
  4. (共有もできる)ストレージ

…などといった、仕事をする上で必要になる機能をまとめて利用することができます。

普通のグーグルアカウントとは違って企業向けのサービスとなってるのが『G Suite』です。

同じようなサービスにはMicrosoftの『Office365』や『サイボウズOffice』などがあります。

 

2.利用できる機能

G Suiteで利用できる機能は以下です。

1.Gmail – ビジネス用の Gmail 10.App Maker – カスタムアプリを作成
2.カレンダー – 共有カレンダー 11.Keep – 共有メモ
3.Hangouts Chat – チームでメッセージを安全にやり取り 12.ドライブ – クラウド ストレージ
4.Hangout Meet – 音声会議とビデオ会議 13.Cloud Search – G Suite を横断的に検索
5.ドキュメント – ワープロ 14.管理コンソール – セキュリティと管理機能
6.スプレッドシート – スプレッドシート 15.Vault – データの保持、アーカイブ、検索
7.フォーム – 本格的なアンケート作成ツール 16.モバイル管理 – モバイル デバイスをリモートで管理
8.スライド – プレゼンテーション作成ツール 17.年中無休 24 時間体制のサポート – 電話、メール、オンラインで対応
9.サイト – ウェブサイト作成ツール 18.Cloud Identity Premium

メールやチャットなどの連絡ツールや、ドキュメント、スプレッドシート、スライドなどの作成ツール、アカウントのデバイスや権限、利用状況などを管理するツールなど、組織が効率的、生産的になるための統合環境を利用することができます。

 

3.個人版との違い

個人でもGoogleのアカウントを持っていれば、ドライブもスプレッドシートもGmailなどのアプリを利用することができますが、個人アカウントG Suiteはなにが違うのでしょうか。

主な違いはドメインストレージ容量、組織管理システムにあります。

G Suiteなら、組織で用意したドメインを利用できるので、

個人 G Suite
t.yamada@gmail.com t.yamada@soshikiname.co.jp

…のように会社のドメインでメールアドレスを発行して利用することができます。

またドライブのクラウドストレージ容量は個人アカウントが15GBまでに対して、G Suiteアカウントでは30GBと無制限のクラウドストレージ容量を利用することができます。

個人 G Suite
ドメイン 〇〇@gmail.com 〇〇@独自ドメイン
クラウドストレージ ~15GB ~30GB / ~無制限

上述の機能にあるように、管理機能でアカウントを発行したり、各ユーザーの利用状況を確認することができます。

G Suiteは組織、法人としての利用に向けた統合サービスと言えるでしょう。

4.利用イメージとメリット

実際に私の職場ではG Suiteを利用しているので、いくつか用例やメリットを挙げてみます。

  • 作成したドキュメントやスライドはすぐにメンバーに共有できる(共有方法は閲覧のみ、編集可などの設定ができる)
  • 共有した資料は共有者と一緒に編集ができる(一緒にファイルを見ながらそれぞれが編集できる)
  • 作成しているスプレッドシートやスライドなどは変更されると自動で保存されるので、保存忘れの心配がない
  • 資料はGoogle ドライブで管理(クラウドなのでスマホで確認もできるし、パソコンのメモリも食わない)
  • 各利用ユーザーのアカウントの利用状況はコンソールアプリで把握できる(管理に便利)
  • カレンダーでチーム間のスケジュールを手軽に共有(スケジュールに招待したり、会議室予約の管理もできる)
  • フォームアプリでのアンケート収集(回答するのにテキストだけよりプルダウンなどがあると楽になる)
  • Hangouts Meetでのリモートビデオ会議(それぞれが異なる場所にいてもビデオ会議ができる。画面共有もできるので資料を見せながら会議できる)
  • チャットで迅速に連絡ができる(同じ社内メンバーとはメールよりチャットが便利)

クラウドストレージならではのメリットや、チャット、メール、音声、ビデオとあらゆる連絡手段が網羅されているので、相手に応じた連絡を選ぶことができます。

 

5.プランと料金

3つのプランが用意されています。プランごとの利用できる機能を表にまとめました。

Basic Business Enterprise
料金(1ユーザー/月額) ¥680 ¥1,360 ¥3,000
Gmail
カレンダー
ドライブ ◯(30GB) ◯(容量無制限) ◯(容量無制限)
Hangouts Chat
Hangouts Meet
ドキュメント
スプレッドシート
スライド
フォーム
Google サイト
Keep
Currents
App Maker
Cloud Search
年中無休 24 時間体制のサポート
モバイル管理
管理コンソール ◯(+データ損失防止、セキュリティ強化等)
Vault × ◯(下位と同じ)
Cloud Identity Premium × ×

プランの違いとしては、仕事での作業に利用するアプリは標準で利用できるようになっており、標準アプリにプラスして管理コンソールやセキュリティなどの部分で異なっています。

どのプランも14日間無料で始めることができます。

各機能の詳細については公式ページをご覧ください。

 

6.他社プランとの比較

人気の他社グループウェアと価格を比較してみます。

G Suite Office 365 サイボウズ Office
Office 365 Business Essentials

¥540

Basic

¥680

Office 365 Business

¥900

スタンダードコース

¥500

Business

¥1,360

Office 365 Business Premium

¥1,360

プレミアムコース

¥800

Enterprise

¥3,000

最安はマイクロソフトの『Business Essentials』プランですが、このプランはエクセルやワード、パワポが利用できず法人メール利用をしたい組織向けプランとなっています。

スタンダードに表計算、ドキュメント、スライド作成アプリを利用できるのが、G SuiteのBasicの行になります。

サイボウズ Office 公式ページ より参照

価格だけみても何ができるのかわからないので、各社の機能の違いを挙げてみると…

  1. サイボウズのスタンダードプランは、プロジェクト進捗管理やタイムカードアプリが特徴
  2. マイクロソフトのBusinessプランは、ワード・エクセル・パワポ・アウトルックが特徴
  3. グーグルのBasicプランは、チャットやビデオ会議、ドキュメント、スプレッドシート、スライドなどの作成アプリが特徴

…といった感じではないでしょうか。サイボウズのプランにはワード、エクセル、パワポのような作成アプリがありません。

もう一つ大きなポイントに、マイクロソフトの『Office 365 Business』では法人メールが利用できず、一つ上のプラン『Office 365 Business Premium』で利用できるようになります。

G SuiteではBasicプランから法人メールが利用できるのは、これは強みになるでしょう。

G Suiteは機能、料金共にバランスがとれているように思います。

 

7.これまでのデータは移行できるか?

G Suiteでは、これまでのメール、カレンダー、連絡先、フォルダ、ファイル、権限などといった組織のデータをG Suiteに引き継ぐことができます。

詳細な移行方法についてのページが用意されていますので、以下をご覧ください。

組織のデータを G Suiteに移行する|G Suite

 

8.活用方法を学ぶためのラーニングセンター

「いろんな機能が使えます。はい、どうぞ。」と環境だけ渡されても、何をどう使いこなせるのかわかりません。

G Suiteには、基本的なところだけ抑えたい人向けのクイックスタートガイドや、各サービスの詳しい情報、仕事別の活用法など、利活用に関する様々な情報を学ぶことができます。

 

まとめ

グーグルのサービスとだけあって、最先端で豊富な機能をお手頃な価格で実現しているように思います。

  • チャットからビデオ通話までのあらゆる連絡手段の網羅
  • クラウドベースで即時に保存されるドキュメント、スプレッドシート、スライドなどの作成アプリ
  • フォームでのアンケートは地味に組織で役に立つ気がする
  • デバイスやアカウント管理ができる(モバイルまで)
  • 総合的に、法人メール利用ができて連絡アプリも作成アプリもあって、料金も安め

まずは14日間無料で利用できるので、触ってみてから導入を決めるのが良さそうです。

 

 

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