『ダリ展』で芸術家の才能に触れてきた!
- 2016.10.11
- 探訪 / inquiry
- アーティスト
友人に誘われて『ダリ展(国立新美術館)』に行ってきました。
僕は美術館に行ったことが数回ほどしかなく(というより記憶に無い)、とくに美術や芸術に詳しいわけではありません。
ダリの名前と有名な絵画くらいは知っている程度でした。
そんな僕がダリ展を見てきた感想を書いていきます。
10代は風景画
僕のもっているイメージはやはり時計が溶けている奇妙な絵画でしたが、ダリが10代に書いていた絵は風景画が多かったです。
天才画家とはいえ、初めから奇抜な感じではなかったです。
ただ、1つ魔女が湖の上で輪を作っている絵はダリっぽさがありました。
また青色だけで表現している絵もありました。
これは画家として色を使いこなすために書いた絵なのかもしれません。
青色の濃淡だけで人、部屋、窓に映る海を表現していました。
ダリは公爵の家系でお金持ちだったので、若い時からたっぷり時間を絵画に使えたと思います。
何かをする時間を作るって重要です。。。
数々のアイデアを観て、発想の凄さを感じた
クリエイティビティな活動をしたい僕としてはアイデアはポイントな訳で、そういった視点でダリの絵画を観ると自分の思考の外にあるたくさんのアイデアを感じ、驚いた。
とくに印象深いのが、ある絵の一部分がキラキラと光っていたこと。
その部分をよーく見ると、金とか銀とかいった色を使っているわけではなく、白を使ってキラキラを表現しているようだった。
これにはビックリ。Σ(・□・;)
色を使いこなせると光り方まで表現できるようになるのかと。
来場者はみんなこの部分を食い入るように見ていた。
今ならラメのようなものを使えば簡単にキラキラさせることができるけど、おそらく基本の絵の具の色だけでキラキラを表現したんだと思う。
最近は写真撮ったりしているので写真や絵画のように「描写」するのに光は重要なんだと感じます。
他にはキュビズムといった幾何学的な模様の絵画や後年には量子学の理論を取り入れた絵画だったりと、様々な表現方法を行っています。
とくに有名なのが、ダブルイメージと呼ばれる手法で例えば溶けた時計は「時計」と「チーズ」を組み合わせた表現です。
このように2つのものを組みせるダブルイメージはダリを象徴するものとなりました。
いろんな表現を探求したダリはなんにせよ、一般人の僕から見れば奇妙な絵でした。
ただ思うのは「どうやったらこんな発想で絵が描けるのだろうか?」ということ。
ダリはアイデアを出すために気を失いそうになるくらいまで逆立ちをしていたそうな。
色のグラデーションがめちゃめちゃ繊細
表現が難しいですが、それでも書いてみますが、画家だけあって色の移り変わり方がめちゃくちゃ繊細でした。
あまりに違和感なく色が変化していくのです。
空であれば、黄色から青へとキレ〜〜〜〜ィに変わります。
なんだろう、普段ウェブで画像編集ソフトとか写真データとか見ているからか色のきめ細かさがリアルの絵画の方が繊細なんじゃないか?と感じました。
現実で見るものよりネットで見るものの方が綺麗だとなんとなく感じていましたね。
美術はすごいぜ。
キャンバスはいろいろ、ネットでは制限があるように感じる
これもリアルのネットの比較になりますが、あなたがスマホかパソコン、タブレットでこの画面を見ているように、画面(キャンバス)のサイズが決まっていますよね。
ダリの絵画は小さいA4のものから2メートル位あるのものまでサイズに制限はありませんでした。
そんな絵画を見ていて、僕の活動するウェブの世界って表現に使える画面のサイズに限界があるよな、と思いました。
大きな絵画は存在感があって、より絵画の世界に没入するような感覚を体感できます。
また小さな絵画ではマクロな世界観を感じることができます。
同じ絵であってもキャンバスのサイズによって観た者の受ける印象は違うことは明らかです。
これからネットではVR(ヴァーチャルリアリティー)が普及すると思いますが、そういった新たなテクノロジーがサイズ感といった表現の壁を壊してくれたら、また面白くなりそうです。
絵の内容だけじゃなく、サイズや額縁といったようそも重要なんだと思いました。
『ダリ展』開催情報
- 会期 2016年9月14日(水)~12月12日(月)
- 休館日 毎週火曜日
- 開館時間 午前10時~午後6時 毎週金曜日は午後8時まで
※ただし、10月21日(金)、10月22日(土)は午後10時まで
(入場は閉館の30分前まで)
- 会場 国立新美術館 企画展示室1E
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
間違えて休館日の火曜日にいってしまわぬように注意してください。
展示の後にはダリグッズ販売や写真が撮れるコーナーがあります。
僕が行った土曜日はそこそこ混んでいたので平日がオススメ。
「アイデアが欲しい」とか「芸術家の思考に触れたい」という人にピッタリな展覧会です。
【ダリ展公式ホームページ】
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