Adobeの法人プラン(組織向け) その導入メリットとは
- 2018.03.05
- ライフ / Life

Adobeのプランでは企業や組織向けの『グループ版』『エンタープライズ版』が用意されています。組織向けプランならではのアカウント管理の機能などが備わっているので、Adobeのクリエイティブソフトを柔軟に導入することができます。
この記事では組織向けの『グループ版』『エンタープライズ版』について取り上げます。
1.組織向けのプランは2つ
アドビの組織向けのプランには『Creative Cloud グループ版』と『Creative Cloud エンタープライズ版』の2つのタイプがあります。主な違いは以下のようになります▼
グループ版 | エンタープライズ版 | |
対象 | 中小法人、部門 | 中〜大規模の法人や組織 |
価格
(1ライセンス) |
単体プラン:3,780円(税別)
コンプリートプラン:7,980円(税別) |
すべて個別見積 |
支払い方法 | 銀行振込、クレジットカード、請求書支払い | 請求書支払い |
購入方法 | Webサイト、電話 | お問い合わせ |
エンタープライズ版ではプラン内容や料金は、お問い合わせより導入内容を相談します。
⇒ Creative Cloud エンタープライズ版|Adobe
グループ版とエンタープライズ版、機能の違い
組織向けのプランでできる内容をお伝えする前に、グループ版とエンタープライズ版の違いを解説します。違いをわかりやすくするためにエンタープライズ版だけが主にできることを挙げます▼
- サービスへのアクセスを個人単位で
- Creative Cloud、Document Cloud、Marketing Cloudの全ライセンスを一元管理
- ユーザー認証に+Federated ID、Enterprise ID
- サポートが無制限
2つのプラン内容の詳細な比較は公式ページからご覧になれます▼
2.AdobeのツールはCSからCC(クリエイティブクラウド)へ
まだまだCS(Creative Suite)版のAdobeソフトを利用している組織も多いと思います。
CS版のソフトは買い切りで支払いは一度で済みましたが、CC(クリエイティブクラウド)では月々払い(または年額一括払い)になりました。
Adobeがクリエイティブクラウドに移行したメリットは主に以下が挙げられます▼
- 月額払いによって支払いの負担を分散できる(=複数ソフトが導入しやすくなる)
- クラウドで最新のアップデートがすぐに行なえる
- 各アプリケーション間のデータを手軽に共有できる(例:Illustrator⇔Photoshop/スマホアプリ⇔PCアプリ)
クラウドベースのサービスに移行したことによって、料金がサブスクリプション(月額制)になり、新しい機能が追加された新バージョンへのアップデートが容易にできるようになりました。
さらにストック写真のAdobe Stock(アドビストック)やフォントライブラリのTypekit(タイプキット)、『Creative Cloud ストレージ』などクラウドになったことで各アプリケーションとの連動がスムーズにできるようになりました。
クラウドで共有することによって、チームや組織での連携がよりスムーズになりました。
3.グループ版のできること
中小法人や組織向けの『Creative Cloud グループ版』で主にできることを挙げます。
-1.ライセンス管理(アドミンコンソール)
組織向けのプランには、複数のユーザーアカウントを管理するための『アドミンコンソール』という管理者サイトが用意されます。管理者はアドミンコンソールから手軽にユーザーアカウントの作成、検索、更新、削除ができます。
ちなみにグループ版のユーザー認証では『Adobe ID』のみとなっています。
-2.オンラインセミナー
グループ版ならではの機能を利用するためのオンラインセミナーが用意されています。これによって、初めてのグループ版でも、スムーズにAdobeのシステムを導入することができます。
またAdobeの各アプリケーションは基本的には、チュートリアルや初心者の為の動画が用意されています。
-3.サポート
テクニカルサポートもあるので、サポートに問い合わせることもできます。またコンプリートプランの利用ではAdobeエキスパートによるマンツーマンのエキスパートサービスが利用できます。(年2回まで)
グループ版最大の強みは「アカウントを一括で管理」
旧タイプのCS版はパソコン1台1台にインストールして利用していたと思いますが、クリエイティブクラウドのグループ版にすることによって、ユーザーアカウントの作成や削除などの管理がだいぶ簡単になったのではないでしょうか。
アドミンコンソールでいくつのユーザーが、どのアプリケーションを利用しているのか、が手軽にわかるようになっています。
Creative Cloud グループ版のさらに詳しいメリットなどは公式ページよりご覧いただけます▼
エンタープライズ版はこちらから▼
Creative Cloud エンタープライズ版|Adobe
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