【雑感】MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体〈田端信太郎〉

【雑感】MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体〈田端信太郎〉

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012年の本だけど、今のメディア状況に当てはまってる。

デジタルメディアはコンテンツが小さく細かくなっていくというのは「なるほど!」と共感した。

これまでの既存のメディア(テレビ、新聞、雑誌)からデジタルなメディアが普及していく時代に受け手(読者や視聴者)にはどんな心理変化が起こっていくのか、メディア人としてなにを考えなければならないのか、そんな内容を記した一冊。

 

コンテンツは”3つの軸”で見る

この本『MEDIA MAKERS』の著者、田端信太郎さんフリーマガジンの創刊、ニュースサイトやデジタルマガジンの運営を行ない、現『LINE株式会社』上級執行役員を務めているメディア人。

その田端さんはメディアのコンテンツを3つの軸で捉えている。

1つに『ストック』⇔『フロー』、2つに『参加性』⇔『権威性』、3つに『リニア』⇔『ノンリニア』。

『ストック』と『フロー』

これは以前書いた記事→『資産型』と『バズ型』の2種類をメディア(ブログ)では使い分けろで説明している。

ストックとフローが最重要だと田端さんは言う。

ストック型の速報的なコンテンツと、フロー型の長期的に役立つコンテンツを混ぜながら戦うことがベストらしい。

『参加性』と『権威性』

参加性とは利用者が情報を提供するタイプのプラットフォームで食べログが例として挙げられていた。

権威性とはメディア自身が責任を持って情報を提供するタイプでミシュランを例として挙げていた。

この参加性と権威性では『責任』についての語られていて、企業としてのメディアが垣間見れた。

個人でメディアを運営している僕としてはかなり大きな話に感じたけど、メディア人としては責任についてもしっかり意識していかないといけないと感じた。

『リニア』と『ノンリニア』

リニアというのは一度始めたら最後まで体験するタイプのコンテンツのこと。

映画は映画館に入ると基本的に最後まで見ることになる。

ノンリニアというのは見たくないときに見ない選択ができるタイプのコンテンツのこと。

YouTubeの動画は飽きたら他の動画すぐ飛べるし、再生停止しておいてまた後で見ることができる。

つまり、インターネットでは受け手は見たくなくなったら、すぐに他のコンテンツにいける、という認識が前提になっていることが多い。

ネットで情報を発信する僕としては、「すぐに飽きられるかもしれない」ことを意識しながらコンテンツを作っていかないといけないかもな、と思った。

 

検索流入は資産

検索エンジンからの流入アクセス数というのは、ウェブサイトにとっては非常に「資産性」が高く、堅固な岩盤となるようなアクセスなのです。

これはサイト運営している人ならば、意識するポイントだと思いますが、僕はまさに検索流入を意識してブログを資産にしようと考えています。

多くの人が訪れるプラットフォーム(場)を作れれば、それを使ってビジネスに利用することも仲間を募ることも、集客をすることも、いろいろな使い方をすることができます。

 

ブランディングの話も

また英国の新聞フィナンシャル・タイムズの新聞紙の色がピンクである理由も面白かったです。

理由としてはブランディングのためにコストをかけてでも紙の色をピンクにしているようです。

メディアでなくてもあらゆるブランドはブランディングをしていて些細なところで工夫をしています。

それは個人メディアとしてもとても参考にすべきことで、いかに「自分らしさ」を表に見せていくかが世間に認知される鍵を握っていると思います。

 

の本では最後に個人メディアについて少し語られていました。

ホリエモンや高城剛さんなどが個人メディアとして有料メールマガジンを始めていて、これから個人がメディアを持つことができる環境になっていると。

今ではけっこうたくさんの人が個人メディアを持ち、それだけで生活できている人も少なくない。

ネットメディアでのマネタイズ方法に関しては以前読んだ『NewsPicks』編集長佐々木 紀彦さんの本→【書評】「5年後、メディアは稼げるか―Monetize or Die?」でも取り上げられていたけど、今、メディアでのマネタイズといえば、『サロン』『マガジン』『広告』『情報販売』なんかが多い。

活動するためにはお金はエネルギーなのでないと続けていけない。

これからまだまだネットでの利用時間は増えていくので、しっかりメディアについてを考えながら、資産となる自分メディアを育てていきたいですね。

 

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